青山悟+北川貴好コラボレーション「新郷村のマリア様」

国際芸術センター青森(ACAC)の秋のアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加中の青山悟さんと北川貴好さんによる奇跡のコラボレーション作品が実現。その作品を公開すべくACACの展覧会「STORYTELLER」の勝手に関連企画を実施します。

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青森公立大学国際芸術センター青森 (ACAC)
秋のアーティスト・イン・レジデンス2012「STORYTELLER」関連企画
青山悟+北川貴好
「新郷村のマリア様」

青山悟と北川貴好の偶然と必然のコラボレーションによる作品

2012年 11月 20日(火)
プログラム
【展覧会】18:00 – 19:30
【アフタートーク&パーティ】19:30 – 22:00
11月20日から12月16日までの期間に特別観覧日を設定しています。 鑑賞ご希望の方は、下記お問合せ先までご連絡ください。

|お問合せ|
Midori Art Center (MAC):青森市古川3-16-9
[email] midoriartcenter(at)gmail.com ←(at)を@に変換してください。

主催:MidoriArtCenter(MAC)
協力:ホテル山上、渡辺みゆき

以下、青山さんと北川さんそれぞれによるこの作品が出来るまでのストーリーです。
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青山悟

11月4日。9月から滞在制作をしている国際芸術センター青森(ACAC)にベルリンから荷物が届く。荷物の中身は蓄光の糸で縫われたマリア像の刺繍作品。去年東京で制作したこの作品は、都内のギャラリー数カ所とベルリンでのグループ展を経て、作者本人が忘れた頃に青森に送られてきた。この作品は暗闇で光る。時に嘘くさく、時に厳かに。この作品を持って青森の新郷村に実在するキリストの墓に行くことを思い描く。

11月5日。どうせ新郷村に行くのならロードムービー風にしようと思い立ち、一緒にここACACで滞在制作をしている北川貴好にコラボレーションの相談をする。彼は写真をコマ撮りアニメーションのように編集する手法で制作とワークショップを行う。快諾してくれたので日程を調整。ちょうど7日に渡辺さんという山に詳しい女性がどこかに連れて行ってくれる予定だというので、それに便乗することにする。

11月6日。近所のリサイクルショップにて680円でギターを手に入れる。そもそもは北川作品で流れる音のマンネリ打破の為。弦が既に切れそうでチューニングが合わない。

11月7日。朝10時。渡辺さんが迎えに来てくれる。八甲田ロープウェイで山に登り、少し散策。のちラーメン。まだ残っている紅葉が美しい奥入瀬を経て、いよいよ新郷村へ。外灯のデザインがダビデの星。ピラミッドもあるらしいが軽くスルー。15時到着。意外に墓が新しく見える。となりに弟イスキリの墓も。彼はイエスの身代わりでエルサレムにて死んだそう。でもお墓はイエスの隣。とりあえずマリアを置く。日が暮れてくる。マリアは青く光る。まるでイエスの魂に呼応するかのよう。夜、編集作業。曲と詩を一発撮り。次の日まで持ち越すとテンションが下がってしまうので、無理矢理作業を続け、午前2時に完成。

11月8日。展示についてACAC学芸員の服部さんに相談。20日に服部さんが運営するアートセンター「ミドリ・アート・センター」通称MACで発表することに。この日は青森でお世話になった青年のハタチのバースデー・パーティーも兼ねて19時スタート。

11月9日。展覧会タイトルが「新郷村のマリア様」に決まる。

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北川貴好

11月4日 滞在している国際芸術センター青森の展示が始まり、たまっていた仕事をこなしていく。山のスケッチと文章を添えてメールを送るために事務所にきていたら、青山さんがドイツから来ていた荷物をほどきだした。展覧会がもう始まっているので、作品は必要ないはずなのだが、その荷物の中には、マリアの刺繍の作品が入っていた。マリアの作品どうするのだろう?

11月5日 明後日、山の事が詳しい渡辺さんがどこへでもつれていってくれるというので、青山さんと相談する。昨日届いたマリアを持って山を越えキリストの墓があるという新郷村へ行こう、そして北川くんのスタイルでロードムービー風にその過程を撮ってコラボレーションをしよう!と、提案される。なかなか面白い展開になってきた。レジデンス開始から、毎日制作や滞在中の風景をコマドリ風に映像作品にするという事をやっていて青山さんに音を入れてもらっていた。20ほどの映像作品が生まれたのだが、このプロジェクトの総仕上げにはちょうど良い。

11月6日 渡辺さんと相談。八甲田にも寄ってから新郷村に、行く事になる。紅葉がまだあるのだろうか?

11月7日 いろいろ仕事をこなしてて、朝10時をちょっと遅刻。昨日購入したギターを忘れないように車に積む。ACACから出発。まず、八甲田山のロープウェイ。山と森がとにかく美しい。その後、黄色い奥入瀬越えた。その道中青山さんがぼろぼろのギターを弾いている。まだ黄色い紅葉がきれいな新郷村に到着。そこにイエスキリストの墓はあった。どうにも、キリスト的な厳格な静かなイメージはそこにはなく、ゆるい空気感と陳腐な建築とで、このプロジェクトは成立するのか疑問に湧く。いったん車に戻り、蓄光の糸で縫われたマリア様の作品を傍らに設置する。刺繍の肌理の細かさが、蓄光で光る事によって作品は彫刻があるかのようにそこにシンとした空気感を発する。そのことで、まるで本当にそこにキリストの墓があるかのような場に変容していく。帰ったあと、そのまま勢いで編集作業をする。こういったのは明日に持ち越さないほうがよい。音楽や詩のようなナレーションもつけ、この一日の空気感を映像としてパッケージする。

11月8日 acacの学芸員の服部さんが運営するMidori Art centerで、ストーリーテラー関連企画の展示としてする事を確認。今回の映像とマリア様の作品をインスタレーションとして展示。11月20日にオープン。その後は、予約制で展示は見れるのだが、服部さんが開けれる日のみなので、要注意な展示だということ。

11月9日 実験的にドローイングもコラボしてみる。そして、テキストもコラボ。青山さんがテキスト打ち込む。それに対抗してテキスト打ち込む。今回の展覧会名は、「新郷村のマリア様 Mary of Singo」

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