【viewkoma2 report】見える/見えない/映像/実像/音/光

5月27日(金)に堀尾寛太&梅田哲也によるDVD「viewkoma2」発売記念ライブを開催しました。MACでははじめての試みとなる客席を設置してのライブで、15名弱のお客さんがご来場。狭いスペースですが、いい感じの親密感で集中したパフォーマンスとなりました。
入口側のガラス面前のロールスクリーンを全て下ろし、それにパフォーマンス中の影や映像を投影します。パフォーマーの二人は観客席の背後のトイレへ抜ける前室にそれぞれのデバイスを設置して、スクリーンをみながら、そこに映し出す多様な像を生成していきます。梅田堀尾両氏それぞれが、DIY的な簡易電子工作をベースに、秋葉原で手に入る細かな電子部品と廃材などを組み合わせて、電気と磁気を帯びたおもちゃのような機器を無数につくりだし、それらの発する音や光を共演させるかたちで音と光の空間をつくっていきます。
プロジェクターの光の前で、ふたりの動きやデバイスたちが影絵のようにスクリーンに映し出され、またカメラとプロジェクターが接続された際には、彼らの手元の映像やデバイスたちが直接映し出されます。彼らは鑑賞者からは見えないデッドスペースで演奏しているので、たまたまスクリーンに彼らの像が映し出されたときしか観客はふたりの動きを知ることはできません。実は見えないところでのふたりの動きはとても面白くて、でも観客のみんなはずっとスクリーンを見ているっていうなんだかちょっともったいない状況もありました。また、ふたりのプレイが映画的だったなという印象を受けました。というのは全体構成のなかでわりと演出性が高く感じられる場面がしばしばあって、笑いを誘うシーンが仕込まれていたりと、なにかしらの物語構造を見ていた気分もありました。また、観客が映像だけを見る状態になったことで、その演出感はより強まったのかもしれません。正面の映像に加えて、奥でのふたりの淡々とした振舞いを観客がチラ見できる構造があったらもっと面白かったでしょうね。
いずれにしてもスペースの特性や構造を読み込んで構成した、その場かぎりのライブであることは間違いないので、そういうサイトスペシフィックな面白さは充分ありました。ただ、その構造を最大限に活かしたライブを組み立てられたらほんとにすごいものになるだろうなと思います。そういう可能性を感じさせてくれる、構造自体に面白さのあるライブでした。

それにしても、ふたりの用いるデバイスや素材が動き出して音を発すると、どれも生き物みたいに見えてくるのがとても印象的でした。
梅田くん、寛太くんほんとに素敵なライブをありがとう。また来てください。

観客のみなさんは正面のスクリーンをみます。二人は奥でプレイ。

デバイスたち。次々に様々なものが登場します。

こんな感じでプレイしてます。

正面のロールスクリーンにはこんな感じで奥の映像が映し出されます。

プレイしてます。

梅田くん。

堀尾くん

プレイ後の様子はこんな感じでした。後の祭り。

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